北八の治療の中に、「バンキー療法」というものがあります。これは一般には「真空浄血療法」と呼ばれる治療法であります。
その治療法は、ガラスカップを使って患部を吸うことによって強制的に血液循環を良くし血液を浄化してあげる療法であります。治療中に「このお客さんは血液に汚れがあるなぁ」という状態に対し、その汚れをクリーニングしてもらおうとお勧めしています。
そうすると、汚れの多い場所からはどす黒い赤色の反応が見られ(時には水泡反応と言って、吸った場所に水ぶくれが出来ることもあります。)
その赤色反応の消え方には個人差があり、新陳代謝の良い方で2,3日で消え、悪い方で2週間近く残っている場合もあります。
真空浄血療法 | 500円 |
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バンキー療法の目的は、於血(ドロドロ血)の解消です。
うまく血液が行きわたらないと、血液の行き渡らない周りの細胞は酸素も栄養も足りない、そして本来なら排泄されるはずの炭酸ガスやさまざまな老廃物・疲労物質などが充満している、という状態になってしまいます。
バンキーをすると、ヒフの色が赤や紫色になったりします。その色はヒフ表面に集められた赤血球の色です。(健康な場合、ヒフはピンク色になり、痕はつきません。)実際には、赤血球だけでなく、他の血液成分や血管、細胞、細胞間にあるものなどが膨らみ、ヒフ表面まで押し上げられています。血液の停滞がひどくなるにつれて赤い色も濃くなります。赤血球は赤いのでたくさん重なれば重なるほど色が黒っぽくなるのです。
また、バンキーをかけた後、赤、ピンクの色が出ないが、ヒフの毛穴が目立ち、イチゴ肌のようにブツブツになる場合もあります。「凝固反応」と呼ばれるのですが、これも老廃物や、疲労物質をためこんだよくない反応です。その場所の赤血球が少ないことを意味しています。血液がうすいということです。貧血症や相応の衰弱が予想されますので、赤い反応が出ないからといって甘い美味しいものを食べないように気をつけて下さい。
バンキーをかけると、一時的に膨らんだ血管内に血流がよみがえり、以前に増して盛んな流れを作ります。新たな血液の循環は、新鮮な酸素、栄養を運びこみ、細胞を活性化させます。ヒフ表面まで引き上げられた老廃物を含む於血は、異物を処理するリンパ球や白血球に捕らえられたり流されたりして、再び血中に取り込まれ、腎臓を経て尿として排泄されるという一連の流れが考えられます。
全身バンキーをかけ、ピンク色しか現れない状態であれば完全な健康体といえるのですが、実際にはなかなかそうはいきません。北八では、「汚れ落とし」の道具として使われていますが、本来ならば、汚れをためこまないように日頃から気をつけたいものです。健康を維持する為に、また痛みをひき起さないように、健康だといえる時こそ予防として、月に1度でも北八へ健康チェックにいらしてみて下さい。